令和的ライナーノーツ

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月夜の浜辺 ―令和的ライナーノーツ

月夜の浜辺 ―偶然という奇跡について―月夜の浜辺。月に照らされているのは、広大な海のほんの一部に過ぎない。この詩を読むとき、私はまずその光景の構造に目が止まる。浜辺は「この世」そのものだ。そして月明かりの届く範囲が、今自分に見えている世界の...
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詩人の嘆き -令和的ライナーノーツ

「詩人の嘆き」は、中也が21歳のときに書いたとされる詩だ。この頃の中也は、音楽集団「スルヤ」と親交を深め、「朝の歌」がスルヤの音楽家によって歌われるなど、音楽の世界と深く関わっていた。一方でこの時期は、長谷川泰子と小林秀雄が破局を迎え、より...
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はるかぜ -令和的ライナーノーツ

ああ、家が建つ家が建つ。僕の家ではないけれど。空は曇(くも)ってはなぐもり、風のすこしく荒い日に。ああ、家が建つ家が建つ。僕の家ではないけれど。部屋にいるのは憂鬱(ゆううつ)で、出掛けるあてもみつからぬ。ああ、家が建つ家が建つ。僕の家ではな...
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恋の後悔 -令和的ライナーノーツ

正直(しょうじき)過ぎては不可(いけ)ません親切過ぎては不可ません女を御覧なさい正直過ぎ親切過ぎて男を何時(いつ)も苦しめますだが女から正直にみえ親切にみえた男は最も偉いエゴイストでした思想と行為が弾劾(だんがい)し合い知情意(ちじょうい)...
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汚れつちまつた悲しみに・・・・令和的ライナーノーツ

山羊の歌より汚れっちまった悲しみに今日も小雪の降りかかる汚れっちまった悲しみに今日も風さえ吹きすぎる汚れっちまった悲しみはたとえば狐の革裘(かわごろも)汚れっちまった悲しみは小雪のかかってちぢこまる汚れっちまった悲しみはなにのぞむなくねがう...
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