2025年5月、6月のピナコテカ遠征の最後は岡山のトニカさんです
tonicaさん出演までの経緯
まずは、6月7日(土)の米子シンワンメイクさんが先に決まりました、せっかく米子に行くなら翌日の6月8日にどこかに出演したいよねと話をしていて、鳥取県内や京都までの道中の岡山、倉敷、姫路あたりのピアノがあるライブハウス、ライブバーを調べましたがいろんな側面でミスマッチがあってなかなか決まらず、時は既に4月下旬、ピナコテカのリハを終えて控室でひたすら検索をかけて二人でライブハウスを探していたところ、アンディさんが岡山市内のグランドピアノが常設されているお店を見つけました
その場でお店(岡山市内にあるトニカさん)に電話をしてトニカさんでのライブに向けての調整に入りました
トニカさんが共演者を探してくれたのですが、ライブまでひと月を切っていたことからやはり共演者が見つからず、最終的に「ワンマンでお願いします!」と連絡がありました
私はその時、集客ゼロに近い我々に「ワンマンになりますがやってもらって良いですよ」と言ってくださるトニカさんの懐の深さに感激して、集客頑張って1-2名でも呼んであとはオーナーさんに聴いてもらえばいいかな、と思ったのです、が!
ボーカルのアンディさんは流石です! 逆に、そんなに素晴らしいライブハウスさんにご迷惑をかけるわけにはいかない! ということで、岡山近辺の知り合いのミュージシャンに片っ端から声をかけてなんとかして共演者を探そうとしましたが、やはり皆さんお忙しい方ばかりで日曜日にヒマしている方はいらっしゃいませんでした、そしてついにライブまで一週間となってしまったのです
それでもまだ諦めないアンディさん、今度はダメ元で、ジモティという地域掲示板に「共演者募集!」の投稿を出しました、ジモティにはよく耳にする不用品売買だけではなくて、イペントというカテゴリもあってそこに投稿したのです
すると、あっと言う間に続々と問い合わせメッセージが送られてきたそうです、ジモティ恐るべし!!!!
そして、ジモティ投稿から2日目で二組の共演者が決まりました!!!
トニカさんからも快くご了解を頂きスリーマンのライブが出来ることとなりました
トニカさんというライブハウス
トニカさんは岡山市内にあるライブハウス(ライブカフェ)で、正式名称は、
「料理とお酒と音楽のお店 – Amesument Live Cafe tonica」
と言います

オーナーは黒住憲五さんです、wikiにも載っている50年以上日本の音楽シーンのど真ん中を駆け抜けてこられたミュージシャンです、現在でもバリバリの現役でプロデューサとしてシンガーとしてご活躍されています、そして一緒にトニカさんを切り盛りされている奥様もクラッシック出身のバリバリの現役ミュージシャンです

私はライブ当日までそんな凄い場所だとは知らず(ちゃんと調べろ!→オガタ)、トニカさんとのメールでのやりとりも普通に淡々とやりとりをしていました、まさに無知とは恐ろしいものです
場所は、岡山市内の西国街道のアーケード商店街にあり、近くに天満屋という百貨店があり商業の中心地で、岡山駅から1.5km徒歩15分、路面電車を使って10分で行ける便利なところにあります

商店街沿いのビルの一階、そこにグランドピアノと音響設備が整ったライブカフェがあるんです、とても素敵な場所でした
岡山トニカさんでのスリーマン
この日の出演者は、
- Kさん ギター弾き語り&詩の朗読
- テラさん ギター弾き語り
- ピナコテカ ボカール&ピアノ
Kさんもテラさんもジモティの投稿を見て連絡してきてくれた方です、本当にありがとうございました!!
ピナコテカのお客様も、音友がはるばる大三島から駆けつけてくれたりで2名!! Kさんのお知り合いが1名、そしてお店のお客様が1名、そしてテラさん、Kさん、オーナご夫妻も含めて8名の方に聴いていただき有難き幸せでございます

KさんはMCでギター弾き語りを始めてまだ一年もたっていないとおっしゃられていました、確かに難しいフレーズとかは無かったですが、落ち着いてしっかりと表現されていたのでとてもそんな風には見えなかったです

なによりも、ステージ度胸というかステージでの落ち着きが素晴らしくて、どっしりとした佇まいが聴く人を安心させます、このまま経験を積んでいけば素晴らしい表現者になっていくと確信しました、スキルが時間と共に向上していき、ステージ上での落ち着きがあるのでそのまま自分のスキルを表現に100%生かすことが出来る、そんな素敵なKさんのステージでした

テラさんは、ロックバンドのボーカリストです、突発性難聴を患いつい最近まで音楽活動を休んでいたとのこと、この日もステージ以外では大きな密閉型のヘッドフォンで厳重に耳を防御されていました(DJ風にも見えて違和感無し!)

ロックスピリット溢れる表現で 一曲目から惹き込まれてしまいました、カバーとオリジナルを散らばめたセットリスト、そしてロックボーカリストならではの「完成されたしゃがれボイス」、岡山でKさんとテラさんに巡り合えた奇跡に感謝です!!

ピナコテカのステージ
セットリスト
- サーカス(カバー)
- 月夜の浜辺
- ゴムマリの歌
- 詩人の嘆き
- 汚れっちまった悲しみに(カバー)
- 除夜の鐘
- 春宵感懐
- 酒場にて
MCをたっぷりと入れて1時間弱やらせていただきました、やはりMCで詩の背景やその時の中原中也の心情についてお話すると聴いている方々も曲に没入できるような気がします、ただ、そういう付帯情報は逆に聴いている人の自由な発想を妨げるということもあるので難しいところですね

トニカさんのグランドピアノと音響は完璧でした!

トニカさんありがとうございました!!!
終演後
終演後、共演していただいたテラさん、Kさん、お客様の皆様とおしゃべりをしました、お互いの演奏の感想やこれからのことなどいろんなお話をさせていただき心を洗われたひと時でした


皆様がお帰りになられたあと、オーナの黒住さんご夫妻とお店の常連さんを交えてカウンターで黒住さんのお話をお聞きしました、黒住さんの音楽ヒストリー、トニカさんをオープンされた経緯、現在の音楽シーンについてなど、第一線でご活躍されている音楽家の生の声を聞かせていただきとてもスリリングな時間でした
かなり酔いも回ってきた頃、私(オガタ)は黒住さんにこんな質問を投げかけました
「もし黒住さんがピナコテカのプロデューサだったらこれからピナコテカをどうしていこうと思いますか? スキルとかそのへんは置いておいて」
横でアンディさんが「そんな質問、ヤバイよ~」というような顔をしています
実際にプロデューサーとして稼いでいらっしゃる方にほいほい気安く質問するようなことではないのですが、トニカさんとの出演交渉のプロセスの中で黒住さんがピナコテカになにかしらの興味を持って頂いたのではないかという感触がありましたので、つい聞いてみたくなったのです
黒住さんは、まずピナコテカのyoutubeを見て「中原中也」をキーワードに「こんな活動をしている人もいるのか~」ということを思ったそうで実際に生のステージを観てみたかったと、今回のトニカさん出演のウラを教えてくれました
その上で、プロデュースとかそういう具体的な話ではなくて、もう少し根源的な考え方について黒住さんのお考えをたくさん聞かせていただきました、とても心に刺さるお話で勇気もたくさんいただきました
具体的にどんなお話だったのかは、今後のピナコテカの活動に必ず反映させて行きますのでどのように変化していくか皆様見ていてくださいね!!
トニカのオーナー黒住さんには本当にお世話になりありがとうございました! 「また来てくださいね!」のお言葉をマジで本気にしています、ピナコテカの活動をどんどん拡げていってまた岡山トニカさんでステージに立てることを目標に頑張っていきたいと思います!!
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