こんにちは、ピナコテカの新しい試みとして「音詩之道」というイベントを企画いたしました。第一回は2025年4月19日(土)に開催いたします。

音詩之道ができた経緯
ピナコテカは昨年夏から中原中也の詩に曲をつけて歌っています、詩を表現するということに対して無知が故に結構簡単に考えてやり始めました。中原中也の詩の素晴らしさもやり始めてから知りましたし、その詩に曲をつけて演奏することもとても新鮮で一気に9つの詩を歌にしました。
しばらくしてから、その表現について本当にこれで良いのだろうかとか、詩の背景を考えるとこうした方が良いのではないだろうかとか迷いが生じてきて、そこではじめて詩を表現することの難しさというか奥深さに気が付きました。
世の中には朗読という表現ジャンルがあり、詩を朗読して表現する方も沢山いらっしゃいます。中原中也の詩を表現するという意味ではピナコテカも同じことをやっているわけです。そう思うと朗読の世界に興味が湧いてきました。朗読における詩の表現について、どんな思いで?、どんなスキルで?、などなどいろいろ知りたいことがたくさんでてきました。「朗読の方々とコラボとかしてみたいね」みたいなことを話ししたりもしていました。
そんな折り、ライブ会場を探していた時、偶然京都市内に朗読専用劇場があることを知りました。rLaboさんです。 Websiteに記載されていた問い合わせ先にメールをしてみたところすぐにご返事があり、その後、下見をさせて頂いた際に朗読とのコラボイベントをやりたい旨ご相談したところ、
朗読主体のイベントであればレンタルは可能 というご判断を頂きました。
今回の「音詩之道」は、朗読専用劇場だからこそ出来る企画であり、rLabo様には本当に感謝しております。
音詩之道とは
音詩之道には副題がついていて、
詩の響きと音の語り、表現の交差点
お客様視点では、一度に朗読と音楽の表現を楽しめるイベントです。
演者視点では、同じ素材を朗読と音楽を使って表現できるイベントとなります。
朗読と音楽を使って何かを表現するというのは無限の可能性を秘めていると思います、rLaboさんの過去のイベントでも朗読と音楽のコラボイベントは何回も開催されています。
音詩之道はピナコテカが主催ですので、「中原中也の詩に曲をつけて歌う表現」は毎回必ず入ってくるコンテンツですが、そこに朗読がどう絡んでくるのかというのは毎回違った形でお見せできるのではないかと思います。そして、とにかく面白そうなことはなんでもやってみるといった実験場のような場にしたいと考えています。例えば、
■同一の詩を朗読と音楽で異なるアプローチで表現する実験
■同じ詩人の詩を朗読と音楽で表現しさまざまな角度から詩人にアプローチする試み
■朗読に音楽をBGMとして組み合わせ、音楽が詩の深みを引き立てる試み
■同一の楽曲の中で朗読と歌を織り交ぜ、両者の境界を曖昧にする実験
もちろんこれらは、世間では散々やり尽くされたことだと思いますが、令和の新しい時代に朗読専用劇場で実践する面白さを追求していきたいと思っています。
音詩之道は朗読の語り手とミュージシャンが出演する企画です、朗読の語り手さんとミュージシャンは普段はまったく違う世界線に住んでいるのでお互いが交わることはほとんどありません。音詩之道で共演することによってお互いの表現の幅を拡げる機会となればと思っています。そして、朗読界隈と音楽界隈のHUBのような存在になれたらと願っています。
会場のrLaboさんについて
rLabo(アールラボ)は一般社団法人の「朗読表現研究会」がオーナーの京都にある朗読専用劇場です。
様々な朗読のイベントが開催されています、朗読のオープンマイクも定期的に開催されています。
rLaboのwebsiteに朗読専用劇場を作った経緯・思いが綴られています。 是非読んでみてください。
「たとえ小さくても「朗読専用劇場」という名を持ち、「表現としての朗読」を発表する場があれば――。」という思いで2020年に生まれた劇場です。朗読単体で表現活動として育む場所として存在しています。
ですから、ここに音楽が入り込む余地は本来では無いのですが、朗読が絡んだ表現活動であれば、ということで今回場所を貸して頂けることになりました。
音詩之道 Vol.1
こんな経緯で第一回を開催することが決まりました、rLaboの佐野様、池田様には大変お世話になり本当に感謝いたします。ありがとうございました。
音詩之道 Vol.1 ということでピナコテカのイベントスケジュールにも掲載しております。まずは第一回目をやってみて改善すべきところは改善してずっと続けていける企画にしたいと思います、皆様もどうか応援のほどよろしくお願いいたします。
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